汗の臭いを根本から改善する方法 簡単な4つの対策とは
汗をかく夏だけでなく、電車の中やオフィスの暖房が強くて冬にも汗をかいてしまうことがあります。
筆者も冬の通勤でしっかり着込んでいくと、満員電車で汗をかいてしまうことが度々あります。
汗の臭いが気になる人は、こまめに汗を拭く、デオドラントスプレーを使用するなどの対策をしているかと思いますが、汗の臭いを根本から抑えるためには体質改善が重要です。
今回は、汗の臭いを根本から対策するため、生活習慣を改善する方法をまとめました。
そもそもなぜ汗は臭い?
実は、汗自体にはほとんど臭いはなく、ほぼ無臭です。
汗をかいて肌や衣類の細菌と合わることで、臭いが発生しています。
細菌は暖かく湿気が多い場所で増えやすいので、脇の下や足などは臭いが強くなりやすいです。
たとえば、ブーツを履いていると足の匂いが気になるのも、細菌が増殖しやすい環境だからです。
服の細菌は着替えて清潔な服を着ることで抑えることができ、肌の細菌も汗を拭くことで一時的に繁殖を止めることができます。
しかし、身体が細菌が増えやすい状態だと、それだけでは根本解決にはなりません。
細菌が増える=汗が臭くなるメカニズム
人間は汗をかくと、塩分などのナトリウムを中心としたミネラルなどの栄養分を体外に排出します。
汗と一緒に排出するミネラルが多いと、細菌が増えやすくなり臭いが出るようになります。
しかし、一般的に汗と一緒に出ていったミネラルは、身体が再吸収することで極力体外に出ないようにする働きが起こります。
汗腺が発達している人はこの再吸収もスムーズに行えるため、汗をかいても臭いがほとんどありません。
一方、汗腺が衰えていたり食生活が乱れていたりすると、再吸収が十分に行えず、肌に細菌が繁殖して汗の臭いも強くなってしまうというメカニズムです。
■汗が臭くなりやすい条件
- 普段から汗をかかない=汗腺が弱っている人
- 脂っこい食事が多い人
- ストレスを受けている人
- 常に冷房のきいた部屋で過ごす
意外にも、ストレスでも汗の臭いが強くなることがあります。
人間が持つ汗腺のの中でも全身にあるエクリン腺は、自律神経の影響を受けやすい特徴があります。
ストレスがかかると血液中のアンモニア濃度が上がり、汗として排出されるため、これがにおいの原因となってしまいます。
汗の臭いを弱める、4つの生活改善
根本から汗の臭いを抑えるためには、汗腺を鍛えることと、汗と一緒に排出されるミネラルなどの栄養分を減らすことが必要です。
これらの対策をするため、簡単に実践できる方法を4つまとめました。
バランスのとれた食事をする
肉を多く食べる、揚げ物が好き、という人は、脂っこい食事によって汗の臭いが強くなっている可能性があります。
人間の体にあるアポクリン腺という汗腺は、汗と一緒に脂肪を排出します。
身体の中に過剰に脂肪があると、アポクリン線から脂肪も出てきて、臭いのもとになります。カロリーを抑えた食事を心がけるのをおすすめします。
また、野菜を食べて食物繊維を摂れば便秘解消にも繋がり、老廃物をしっかり出すことも効果的です。
体臭対策に効果的なのは、緑黄色野菜と玉ねぎなどのネギ系食材、柑橘類などです。
■豆知識:お酒を多く飲む人も体臭が強くなりやすい
お酒を毎日飲むなど、アルコールを摂取する人も体臭が強くなる傾向があります。
これは、アルコールを分解する際に活性酸素の量が増え、皮脂を酸化させるためです。
汗とは別の原因ですが、お酒の料をコントロールすることで体臭が落ち着く場合もあります。
入浴時に湯船に浸かる
毎日のお風呂をシャワーで済ませている人は、湯船に浸かる習慣をつけるのも効果的です。
湯船にゆっくり浸かることでじわりと汗が出てくるので、汗腺を鍛えることができます。
40℃前後のぬるめのお湯にゆっくり浸かると、汗をかきやすいです。
普段から汗をかかない方だという人は、身体を温める入浴剤やバスソルトを一緒に入れると、より効果的です。
体を冷やしすぎないようにする
体が冷えると、汗腺の働きがさらに鈍くなってしまいます。
ひざ掛けをかける、温かい飲み物を飲むなど、体を冷やしすぎないようにすることが大事です。
そういう点では、前述の湯船に浸かるという方法は体を温める効果もありおすすめです。
冷房が効いた職場で働いている人や、冷たいジュースを飲むのが好きな人は、特に意識したいところです。
水をこまめに飲む
水を飲んで、体の中の水分を十分に循環させることも重要です。
普段汗をかかない人の汗は、どろどろとした濃い汗で、臭いも強くなりやすいです。
水分補給を十分していると、体内の血液やリンパがさらさらになり、汗の濃度も下がりやすくなります。
また、水分を摂ると代謝が上がるので、体内の老廃物もデトックスしやすくなります。
人間が1日に必要な水分量は1.5リットル前後です。
冬は特に水分不足になる人が多いので、コップ1杯の水をこまめに飲むように心がけるのが望ましいです。
■筆者おすすめの飲み物:白湯
寝起きや寝る前の水分補給に私がおすすめしたいのが、白湯(湯冷まし)です。
50℃前後の白湯を飲むと体が温まるだけでなく、副交感神経が優位になる効果を得ることができます。
副交感神経とは自律神経のひとつで、リラックスしている時や休息している時に優位になります。
対になる交感神経は、興奮したりストレスがかかっている時に優位になります。
現代人は社会でのストレスによって、交感神経が過剰になりすぎている人が増えています。
白湯を飲むことで自律神経を整えて、身体を温めることができるので、冷え性や肩こりに悩んでいる人にもおすすめです。
また、白湯ダイエットというものもあり、美容のために飲む人も多いです。
ただのお湯と侮ることなかれ、です。
また、芸能人が美容のために飲む水には、デトックスウォーターというものもあります。
透明な瓶やボトルに水とフルーツを入れるだけで、ビタミンなどの栄養が取れる水です。インスタでも可愛いと話題になりました。
味のない水を飲むのは味気ないと感じる人も、続けやすい美容方法です。
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