高齢者の水分補給にはコツがある 温度や飲み方の工夫、タイミングは?

お茶を飲む高齢者夫婦

高齢者は成人より水分不足に陥りやすく、人によっては水分摂取を拒否してしまう場合があります。

歳を重ねると、認知機能の低下によって喉の渇きが感じづらくなります。「喉が渇いていないから」という理由に加えて、トイレが近くなることをいやがる、水がおいしくない、などの精神的な理由もあります。

しかし、高齢者の方は体の中で蓄えられる水分の量が少なくなります。水分を蓄える筋肉の量が減るからです。なので、本当は成人以上にこまめな水分補給に気をつけねばなりません。

今回は、水分を摂りたがらない高齢者の方にも飲んでもらいやすい飲み方の工夫をまとめてみました。

1日に必要な水分摂取量

水が入ったコップ3つ

まず、高齢者の方が1日に摂取すべき水分量を確認した上で、それと比べて毎日どれくらいの水分を摂取しているかを大まかに知ることをおすすめします。

高齢者はおおよそ1日に1~1.5リットルの水分を飲むことが望ましいです。

ヒトは1日に水分を約2.5リットル失っていきます。そのうち、1~1.5リットルは食事や代謝によって水分を補給できるので、残りの1~1.5リットルは水を飲むことで摂取する必要があります。

コップ1杯の容量が約200mlなので、1日に5~8杯の水分を飲むことが理想です。身近な高齢者の方の1日に飲んでいる水分量を一度確認してみてください。

例えば、1日に朝昼晩の3回しか水を飲んでいないと分かれば、あと2~3杯多く飲んでもらえばいい、という目安が分かります。

※心臓病や腎臓病などで水分量に制限がある場合は、医師の判断を優先してください。

高齢者の方の熱中症問題

厚生労働省の調べによると、高齢者の方の熱中症による死亡事故が増えています。

熱中症死亡数グラフ
厚生労働省「健康のために水を飲もう」推進運動より抜粋)

高齢者の方は成人に比べて熱さを感じにくくなっており、汗腺の老化によって体の中に熱を溜め込みやすくなる傾向にもあるので、熱中症のリスクが高いです。

それに加えて、体内の水分量が少ないにも関わらず水分補給を怠ると、脱水症状が進みます。そして最悪の場合、死に至るという事故が増えています。

体温調整機能の衰えは日常的に運動をすることで防ぐことが可能ですが、無理な運動は禁物。そして、やはり水分補給はとても重要です。

高齢者の水の飲み方の工夫

白湯

前述の通り、高齢者にとって水分補給は健康に長生きするためにも必要不可欠です。水をこまめに飲む習慣をつけるには、なるべくストレスのない方法を見つける必要があります。

飲み方の工夫としては、下記のような方法を試してみると良いかと思います。

水分補給に一番適した飲み物は、軟水です。硬水は胃腸に負担がかかるのでおすすめしません(→軟水と硬水の違いとは)。

味のない水を飲むことが苦手だという高齢者の方は、下記のような工夫を試してみて、飲みやすい方法を探してみてください。

1.温かい飲み物

温かいお茶が好きだという高齢者の方も多いです。お茶は、麦茶など利尿作用があるカフェインを含まないものが望ましいです。

また、体の負担が少なく無理なく吸収できる飲み物は白湯です。常温の水は苦手だけど白湯なら飲めるという場合は、積極的に取り入れることをおすすめします。

2.とろみをつける・ゼリーを食べる

高齢者介護向けに販売されている「とろみ剤」で飲みやすくしたり、水分たっぷりのゼリーを食べることもおすすめです。

とろみ剤で飲み込みやすくなることで水分補給をいやがらなくなるケースもあります。また、ゼリーであればデザート感覚で食べてもらいやすいです。

3.フルーツを食べる

どうしても水を飲みたがらない場合は、水分量が多いフルーツを食べてもらうのも効果的です。特に、いちごやスイカは約90%が水分なので、水分補給として食べてもらうのに最適です。

また、飲むタイミングも大事です。

水分を摂りたがらない方には無理には飲ませず、飲み物を飲んでもらいやすいタイミングに少し多めに出すなどの工夫をしてもOkです。

また、前述のゼリーやフルーツであればデザート感覚で水分補給ができるので、水の替わりに出して一緒にティータイムを楽しむのもいいかと思います。

家族やお友達と楽しい時間を過ごしたら、お茶を一緒に飲んでくれるようになったというケースもあります。

特に水分補給をした方がいいタイミング

水分量が減少するタイミングは、特に水分補給をしっかりする必要があります。可能な限り、水分補給をしてもらうことが望ましいです。

■寝起き
寝ている間も、発汗によってコップ1杯以上の水分を失っています。目覚めにコップ1杯の水を飲むのが望ましいです。冬などで喉が渇いていないという場合は、温かい飲み物を出すと飲んでもらいやすいです。

■入浴前後
10~15分ほどお風呂に浸かると、500~800mlもの水分が失われます。健康のためにも湯船に使って体を温めることは大切ですが、脱水にならないように入浴前後には水分補給を忘れずに。

■寝る前
寝ている間に発汗によって失う水分を、寝る前にも補給しておきましょう。

上記タイミングで水分を摂った上で、食間などにもコップ1杯の水を1~3回ほど飲めば、1日に必要な水分量が摂取できます。

飲みすぎないようにした方がいい飲み物もある

マルバツ札を持つ女性

高齢者によっては、味がある飲み物の方が良いという方もいるかと思います。しかし、利尿作用がある飲み物は飲みすぎるとかえって脱水してしまうリスクがあります。

■利尿作用がある飲み物

  • コーヒー
  • 紅茶
  • 日本茶(玉露、緑茶、ほうじ茶など)
  • アルコール類
  • ココア

これらの飲み物が好物の場合は、飲みすぎないように気をつけた上で、水や白湯も飲むようにすることが望ましいです。

また、コーヒーやお茶はカフェインレス(デカフェ)のものに替えられるようなら、替えてみるのもおすすめです。

■カフェインレスのお茶

  • 麦茶
  • そば茶
  • ごぼう茶
  • ルイボスティー
  • 黒豆茶
  • 杜仲茶
  • 甜茶

飲みたいタイミングにすぐ用意できるウォーターサーバー

水を飲むお年寄り

高齢者の方が水を飲みたいと思ったタイミングに、すぐに飲み物が用意できると、飲んでもらいやすくなります。

特に、温かい飲み物が好きな方で頻繁にお湯を使う場合は、水とお湯がすぐに出せるウォーターサーバーが便利です。

特に、ウォーターサーバーの中でも天然水を扱うものは、天然ミネラルが豊富な軟水なので、高齢者の方も「おいしい」と感じる場合が多いです(→ウォーターサーバーの天然水とは)。

お水からミネラル分が補給できるので健康維持にも役立ちます。

ウォーターサーバーのお水がおいしいと感じれば、高齢者がご自身でサーバーから水を飲むようになる可能性もあります。実際、ウォーターサーバーを置いたら家族がよく水を飲むようになったという口コミも多いです。

■70℃のぬるま湯が出せるウォーターサーバー

ウォーターサーバーのお湯は80~90℃が多いですが、フレシャスのデザインサーバー「Slat(スラット)」のように70℃くらいのぬるいお湯が出るものもあります。

70℃くらいのお湯なら、少し冷ませばすぐに飲める温度です。白湯を好む方にもおすすめです。

■天然水の味が選べるウォーターサーバー

3種類の天然水が選べるコスモウォータープレミアムウォーターなら、お水を飲み比べて好みの味を探すこともできます。

天然水の魅力は、採水地によってミネラルや味わいが変わることにもあります。高齢者の方と一緒に楽しく水を飲むきっかけにもなるかもしれません。

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