ストレス解消に効く飲み物 水分を摂ってストレスに強くなる
日々のストレスを解消するには、ストレス発散やストレス耐性を上げる習慣などを継続的に行うと効果的です。
特に、ストレスに効く飲み物を飲むのは、毎日続けやすい手軽な方法と言えます。
現代人は日常生活を通して、さまざまな形でストレスを蓄積しています。
職場や家庭で感じる精神的ストレス以外にも、身体の歪みや栄養バランスの乱れ、温度や湿度によっても人間はストレスを感じます。
ストレスが溜まると気分が落ち込んだり、集中力が下がって仕事や家事に支障が出たりと、日常でさまざまな影響が出るので、ストレスを溜めない工夫やストレス耐性の強い身体作りを継続するのが理想です。
今回は、手軽に飲めて、かつストレス解消に効果がある飲み物をまとめました。
目次
ストレス解消に効く7種の飲み物
ストレス解消や、抗ストレス効果が期待できる、簡単に購入したり作ったりすることができる飲み物を7つ集めました。
どれも飲んだことがある人が多い飲み物だと思うので、自分が好きな飲み物を日常的に飲み始めてみると良いと思います。
牛乳・豆乳
牛乳と豆乳に溶け込んでいるトリプトファンというアミノ酸は、幸せホルモンとも呼ぶセロトニンの材料になります。
牛乳や豆乳を飲むことでセロトニンの分泌を促進し、興奮を抑えて気持ちを落ち着けることができます。
トリプトファンは人間の体の中では作ることができず、食べ物や飲み物で摂取する必要があるので、手軽に飲める牛乳や豆乳がおすすめです。
また、トリプトファンには寝付きを良くする効果もあるので、寝る前に飲むと睡眠の質を上げることにも繋がります。
ココア
カカオに含んでいるテオプロミンというポリフェノールには、自律神経を整えてストレスに対する抵抗力を上げる効果があります。
ホットココアを飲めば体も温まるので、緊張を和らげたい時や、疲れた時に飲むのがおすすめです。
抗酸化作用もあるのでアンチエイジングに効果的なのも、女性には嬉しい効果です。
しかし、実はココアはカフェインを多く含んでいるので、寝る前に飲むと寝付きが悪くなってしまう可能性があります。
妊婦の方も避けた方が無難です。
柑橘系ジュース
オレンジジュースやグレープフルーツジュース、ゆず茶など、柑橘系の飲み物に豊富に含むビタミンCは、不足するとイライラに繋がります。
ストレスを感じた時に体内で分泌する抗ストレスホルモンは、主に副腎から出ます。
副腎はビタミンCの濃度が高い内臓で、活動にはビタミンCが必要になります。
ビタミンCをしっかり摂ることで抗ストレスホルモンを正常に分泌できるようになるので、ストレス耐性を上げることができます。
炭酸水
炭酸水を飲むとすっきりした気分になるだけでなく、副交感神経の働きを促進してリラックスする効果があります。
ダイエット中の人は、砂糖などが入っていないカロリーゼロの炭酸水を飲めば安心です。
炭酸水には疲労回復や美容効果もあるので、健康と美容に気をつけている人にもおすすめです(→炭酸美容についてのコラムはこちら)。
また、炭酸水には脳を覚醒させる効果もあるので、寝る前よりは朝や日中に飲むのがおすすめです。
ハーブティー
ハーブティーには、リラックス効果が高いものも多いです。ラベンダーやペパーミントなどのハーブは特に有名です。
筆者のおすすめは、副交感神経を優位にする働きがあるカモミールティーがおすすめです。
甘みが欲しい場合は、トリプトファンを多く含むミルクやハチミツを足すのがおすすめです。
甘酒
甘酒を飲むことで、発酵する過程で生まれるGABA成分によってリラックス効果を得ることができます。
甘酒は栄養価の高い飲み物で、疲労回復や美肌などにも効果があります。
また、妊婦の方が意識して摂りたい葉酸も豊富なので、妊婦の方にもおすすめです。授乳中に甘酒を飲むことで、母乳の栄養価を上げることもできます。
甘酒はノンオイルで甘みがあるので、乳腺が詰まりやすくなる原因になる脂肪を摂らずに甘いものを口にできる点もメリットです。
白湯(湯冷まし)
白湯とは、お湯を50℃くらいまで冷ましたお湯のことです。白湯には、副交感神経を優位にしてリラックスできる効果があります。
体温に近い温度の白湯は吸収が早いので、体内の血液循環や老廃物の排出をスムーズに促進できる、とても健康に良い飲み物です。
熱すぎると口内の火傷や、内臓への負担に繋がるので、熱いけどゆっくり飲める温度の50℃前後で飲むようにするのがポイントです。
また、リラックス効果以外にも、低体温や便秘の改善にも効きます。
白湯ダイエットという白湯を日常的に飲むダイエット法もあり、桐谷美玲さんや深田恭子といった女優さんも日常的に白湯を飲んでいることで有名です。
ストレスによる不調の原因は大きく分けて2つ
ストレスを受けて心身に不調が出る時、人間の身体の中で起きる不調は大きく分けて2つあります。
多くの場合は、ホルモンバランスか自律神経が乱れることで、心や体に症状が現れています。
ホルモンバランスの乱れ
特に女性に多いのは、ホルモンバランスの乱れによるストレスです。
代表的な要因だと、月経前症候群(PMS)や更年期障害による気分の上下やイライラはホルモンバランスの乱れが原因です。
下記のような症状が一時的に出る、もしくは40~50代あたりから出るようになってきた場合は、ホルモンバランスの影響を受けている可能性が高いです。
■ホルモンバランスの乱れによるストレス症状例
- イライラする
- 憂うつ、不安になる
- 普段は気にならないことも気になり、神経質になる
- 眠りが浅い、もしくは眠気が強くなる(睡眠障害)
- やる気が起きない
また、ホルモンバランスの乱れは、自律神経の乱れから引き起こされることもあります。
自律神経の乱れ
人間の身体のあらゆる活動を支える自律神経のバランスが乱れることでも、ストレスになります。
自律神経は交感神経と副交感神経が相互にバランス良く作用していますが、ストレス社会で外的ストレスを多く受けると、興奮時やストレスを受けた時に優位になる自律神経が過剰に働き、バランスを崩してしまうことがあります。
こうなると、本来は副交感神経が優位になって心身を休めるべきタイミング(睡眠中など)に十分に休息できず、ストレスで疲弊することになってしまいます。
■自律神経の乱れが原因になりうる病気
- うつ病
- 自律神経失調症
- 頭痛
- 不整脈
- 不眠症
- めまい
- ドライアイ
慢性的にストレスを感じる、ストレスが原因での心身の不調がある場合は、自律神経に影響が出ているかもしれません。
実はふつうの「水」でも効果あり
ストレスに効くさまざまな飲み物を紹介しましたが、実はただの水をしっかり飲むことでも、一定のストレス緩和効果があります。
胃に水が入ると、ストレスによる興奮状態で脳に集まっていた血液が胃腸に流れるようになり、リラックスできるようにになります。
また、体内に水が十分行き渡っていると血流が良くなり、血液に乗って栄養がしっかり運ばれるようになります。
水分不足の状態では、上記で紹介したようなストレスに効く栄養分が効率よく身体に吸収できなくなる可能性があるので、しっかり水分を摂るだけでもストレス耐性を上げることに繋がります。
厚生労働省の調査によると、現代人の多くが慢性的に水分不足の傾向にあるので、人によっては毎日1.5リットル前後の水を飲むようになるだけで気持ちが落ち着く場合もあります。
より効果を上げるなら、イライラを抑える効果があるカルシウムが溶け込んだミネラルウォーターがおすすめです。
スーパーやコンビニに売っているペットボトルのミネラルウォーターでOKです。
もしくは、お湯も水もすぐに出せるウォーターサーバーなら、白湯もすぐに飲めて手軽です。
市販のミネラルウォーターとウォーターサーバーの違いについては、次の記事をご参照ください。
あわせて読みたい:
ウォーターサーバーの天然水と市販のミネラルウォーターの違いとは?

0件のコメント