生理痛や月経前症候群、水を飲むと楽になるかも おすすめのお水と飲み方
生理痛や月経前症候群(PMS)など、女性特有の悩みを持つ人の中には、いろいろな改善策を試している人もいるかと思います。
しかし、なかなか改善できず毎月しんどい思いをしている方もまた多いようです(筆者も、月経前症候群がきつい月はぐったりしています…)。
実は、病気が原因で生理痛が起きている場合を除いて、これらの症状は水を飲むことで緩和できる可能性があります。
なぜなら、水を飲むことで血行を促進すると、生理痛や月経前症候群の症状を緩和する効果があるからです。
今回は、生理痛や月経前症候群が起こる原因を改めて調べた上で、症状を和らげるための水の飲み方をまとめました。
生理周期に関わらず、毎日いきいきと過ごせるようになるためのヒントにしていただけたら幸いです。
目次
生理痛の原因
生理中の腹痛や腰痛の原因は、骨盤の歪みや病気以外の場合は血行不良と自律神経・ホルモンバランスの乱れが多いです。
骨盤の歪みや病気のため痛みが生じている場合は、病院に行って治療する必要があります。整形外科や婦人科で医師に相談してみてください。
血行不良や自律神経の乱れが原因の場合は、生活習慣の改善によって症状が緩和できる可能性があります。
自律神経は、交感神経と副交感神経という対象的な神経がバランスよく作用することで、私達の身体のコントロールしています。
心身の状態によって交感神経の方が優位になったり、副交感神経が優位になったり…とバランスが変わります。
■交感神経
日中の活動中や、緊張している時に優位になる神経です。現代人はストレスによって交感神経が過剰に働くことで、自律神経のバランスが崩れているケースが多いです。
■副交感神経
睡眠中や、心身が安らいでいる時に優位になる神経です。副交感神経が過剰に反応すると、集中力の低下や眠くなるなどの影響が出ます。
自律神経が乱れる原因は、精神的なストレス以外にも、気温などの環境のストレスや、栄養不足なども可能性があります。
栄養のある食事をして睡眠をしっかり取るなど、規則正しい生活をすることが自律神経を整えることに繋がります。
特に、血行促進は大きなテーマとなります。
なぜなら、血流が悪いと体内に栄養が行き渡らないため自律神経が乱れやすくなるだけでなく、ホルモンバランスが崩れる原因にもなるからです。
女性ホルモンも、血液に乗って体内を行き来します。血流が悪くなるとホルモンバランスが乱れ、生理痛や月経前症候群の症状を引き起こす原因となってしまいます。
言い換えると、血流が良くなることで、自律神経も女性ホルモンも安定して働くようになる可能性があるということです。
月経前症候群(PMS)の原因
月経前症候群の症状は人によってさまざまです。精神面では気持ちが不安定になったり、身体面ではむくみやさや乳房の張り、肌荒れに体重の増加、だるさなど…個人差がとても大きいです。
身体面の変化では、黄体ホルモン(プロゲステロン)の増加によって身体が水分を溜め込もうとする影響が大きいです。
体重が増えるのも、実際に脂肪がついて太っているわけではなく、むくみによって一時的に増加している人が多いです。乳房の張りも、簡単に言うと胸がむくんでいる状況です。
水分を溜め込む影響を強く受ける人は、生理が始まるとスッと体重が戻ります。
黄体ホルモンとは女性ホルモンの一種で、排卵後から整理が始まるまでの約2週間の間に多く分泌します。
排卵期に体温が上がるのは黄体ホルモンの影響です。黄体ホルモンは妊娠を助ける役割を果たしており、受精卵が着床しやすいよう子宮内膜を厚くし、体温を上げます。
月経前症候群で悩む症状は、この黄体ホルモンが原因の一つと言われています。黄体ホルモンが過剰に分泌したり、他のホルモンとのバランスが取れていないと、心身が不安定になる可能性があります。
身体がむくむのならば、水分を摂らない方が良いのではと思う人もいるかもしれませんが、実は逆です。
むくみ解消のためには、水分補給が不可欠です。
なぜなら人間の体は、水分不足に陥ると水を体内に留めようとします。血流が悪くなり、リンパの流れも滞るので、結果むくみやすくなってしまうのです。
むくみが気になる月経前の時期こそ、しっかりと水分補給をして代謝を上げる必要があります。
生理痛・月経前症候群を緩和する水の飲み方
水分をしっかり摂ることで、血流を改善する効果が期待できます。それらが原因で生理痛が起こっていた場合は、水を飲むだけで改善できる可能性があります。
体内に水分が十分あると、血流に乗って運ばれる女性ホルモンがしっかり働き、体内に栄養が行き渡ることで自律神経が正常に機能しやすくなります。
下記3点の飲み方を気をつけた上で、1日1.5~2リットルくらいの水を飲むことを試してみてください。
※一般的な成人が1日に飲むべき水分は1~1.5リットルです。特に生理中は血液や汗で水分が普段より多く体外に出るので、多めに水を飲むのが望ましいです。
- こまめに水を飲む
- ジュースなどではなく「水」を積極的に飲む
- 常温や温かい飲み物を飲む
こまめに水を飲む
水はガブ飲みするのではなく、コップ1杯(約200ml)を数回に分けて飲むようにしてください。
例えば、1日2リットルのお水を飲む場合は、コップ10杯のお水を飲む計算になります。
1日10杯と聞くと、とてもたくさんの水を飲まなければならないと感じるかもしれませんが、例えば下記のように分けて飲むとストレスなく飲めると思います。
■1日に10杯の水を飲むプラン例
1.寝起き
2.朝食前
3.朝食と昼食の間
4.昼食前
5.昼食後
6.ティータイム
7.夕食前
8.入浴前
9.入浴後
10.寝る前
水を大量に飲むと、水中毒になる可能性があります。
水中毒とは、腎臓が尿として処理できる量以上の水分を摂取することでて体の中のナトリウム濃度が急激に薄まり、脳や内臓、筋肉がむくんでしまう症状です。
脳がむくむと頭痛の原因になり、肺がむくむと呼吸困難に陥ります。心臓がむくむと、心不全になります。
このような生命を脅かす状態になるので、水の飲み過ぎは禁物です。こまめに水分補給をすれば、1度に飲む水はコップ1杯で十分です。
水ダイエットなどで積極的に水を摂る人も、1日の水分摂取量は4リットル以内を目安としています。
ジュースなどではなく「水」を積極的に飲む
ジュースなど、糖分や塩分を多く含む飲み物は消化する間に水分を必要とします。ジュースをたくさん飲むと、かえって水分不足になってしまうので、飲み過ぎに注意してください。
また、コーヒーやお茶など、カフェインを多く含む飲み物も利尿作用があるので、1日3杯程度までに留めるのが望ましいです。
どうしても飲みたい場合は、カフェインレス(デカフェ)のコーヒーや紅茶に替えてみてください。
■参考:カフェインレスのお茶
- 麦茶
- そば茶
- ごぼう茶
- ルイボスティー
- 黒豆茶
- 杜仲茶
- 甜茶
常温や温かい飲み物を飲む
生理前後に体を冷やしてしまうと、血流が悪くなりやすいです。特に、むくみの症状が強い人は、身体を冷やさないようにすることが重要です。
水を飲む時は常温水、もしくは白湯などの温かい飲み物を飲むようにしましょう。
特に白湯は、副交感神経を優位にする効果があるので、ストレスなどが原因で自律神経が乱れている人にとってもおすすめの飲み物です。
白湯を飲む時は、下記3点に気をつけて飲むようにすると最大限効果を得ることができます。
- お湯は50℃くらい
- コップ1杯をゆっくり飲む
- 飲む量は1日800mlまで
お湯の温度が熱すぎると火傷の危険がある上、内臓に負担をかけてしまいます。身体を温める効果を得られて、かつ飲みやすい50℃くらいのお湯を飲んでください。
1度に飲む量はコップ1杯程度で、ゆっくり飲むことで少しずつ身体を温めることができます。
また、1日に飲む量はコップ4杯程度(800ml)を目安にしてください。白湯を飲みすぎると必要な栄養も洗い流してしまい、食事の栄養の吸収率が下がってしまう可能性があります。
白湯は代謝を上げる効果もあることから、白湯ダイエットとして飲む人も多いです。桐谷美玲や、ミランダ・カーも白湯ダイエットを実践していることで有名です。
常温水と温水が両方出るウォーターサーバー
温度に気を遣って水を飲む人は、ウォーターサーバーを使うと便利です。特に白湯を好んで飲む人は、給水口からすぐにお湯が出るとお湯を沸かす手間が省けます。
ウォーターサーバーは通常、冷水と温水の2種類が出るものが一般的です。しかし最新のウォーターサーバーは、常温水も出たり、更には70度くらいのぬるめのお湯が出るものもあります。
■フレシャス「Slat(スラット)」
シンプルなデザイナーズサーバーで、常温水も70℃のぬるめの温水がどちらも出せます。
省エネサーバーなので電気代は70%カットされており、月々380円~。電気ポッドの半分以下の電気代で利用できます。他にもフレシャスには安く利用できるプランが多数あります。
■サントリー「南アルプス天然水」ウォーターサーバー
国内のミネラルウォーター売上で常に上位に入る「南アルプス天然水」が自宅で飲めるウォーターサーバーです。常温と70℃温水がどちらも出せます。
お水が軽量ビニールパックに入っているので、女性も簡単にお水を交換できるメリットもあります。
■プレミアムウォーター「cado × PREMIUM WATER」ウォーターサーバー
おしゃれな家具ブランドcadoとのコラボモデルサーバーです。弱冷水モードを使うと常温に近い水が出せます。
妊婦の方や小さなお子さまがいると利用料金が格安になるプレミアムベビークラブというプランがあります。
つらい時は我慢しないで
今回は、水の力で生理痛や月経前症候群の症状を和らげる方法をまとめました。
しかし、あまりにもつらい症状が続く場合は、医師に相談してください。
前述の通り、例えば生理痛は病気が原因の場合もあります。
その際は、医師のもとで治療を行う必要があります。我慢しすぎないようにして、早い段階で治していくことが大切です。
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