一人暮らし向けウォーターサーバーの選び方 安いのは?ノルマがゆるいのは?
一人暮らしの方がウォーターサーバーを導入すると、買い物やお湯を沸かす手間が省ける便利さや、質の高い水を飲んで健康になれるというメリットがあります。
すぐに温かいスープやコーヒーがすぐ飲める、ペットボトルの水を買いに行かなくて済む、天然水でミネラルを補給できるなど、忙しい一人暮らしの人にとってもウォーターサーバーはとてもありがたいアイテムです。
ただし、ちゃんと一人暮らし向けのウォーターサーバーを選ばないと「こんなはずじゃなかった」となるかもしれません。
よく聞くのは、お水のノルマの話です。
ウォーターサーバーには、毎月のお水の最低注文量が決まっている場合があります。そのノルマが消費できず、水が溜まっていく…ということになってしまう方もいます。
今回は、ノルマの他にも一人暮らしでウォーターサーバーを検討する際に確認した方がいいポイントをまとめてみました。
最後には、一人暮らし向けの最安値ウォーターサーバーがどれかも検証してみます。
目次
一人暮らしのウォーターサーバー選びで気をつけること
まずは、一人暮らしでウォーターサーバーを検討する際に見ておくと安心な条件を4点、確認します。
特に、お水の消費量やサーバーの大きさは大事なポイントです。
複数人世帯ファミリーではあまり気にする必要がないですが、一人暮らしだと「お水が飲みきれない」「サーバーが大きくて邪魔」ということになりかねないからです。
お水ノルマの確認
ウォーターサーバーによっては、月々に消費するお水のノルマが決まっています。
自分が飲む水の量以上のノルマが設定されている場合、お水が消費しきれずに溜まっていく・・・ということになってしまうので、確認しておくと安心です。
お水のノルマの平均は1ヶ月24リットルです。
1日1リットルのお水を飲んでいれば一人でも消費できる量ですが、外食が多い方は注意が必要です。
朝晩に自宅でお水を飲んで、日中の外出時にもウォーターサーバーのお水を持ち歩いていれば無理なく消費できるかと思います。
ウォーターサーバーはお水を定期的に届けてもらえますが、配送を1回休む「配送スキップ」が使える業者もあります。
例えば、1ヶ月サイクルで水を頼んでいる場合、1回スキップすると次の配送は翌々月になります。
主要なウォーターサーバーでは、1ヶ月だけなら無料でお休みできる業者がほとんどです(多くが2ヶ月連続で配送を休止すると手数料がかかります)。
一人暮らしの方はうまく活用すれば、お水が余ってしまうことを防げます。
また、ノルマがゆるめ、もしくはノルマ自体がないウォーターサーバーもあります。
代表的なウォーターサーバーブランドは、クリクラミオとアクアクララです。
- クリクラミオ
- 少し長めの6週間サイクルが選べます。送料無料になるのは8リットル×3本(24リットル)からですが、8リットル1本から注文することも可能です。
一番安く、かつゆっくりペースでお水を注文する方法は「1ヶ月の配送スキップを使って6週間サイクルで注文」です。
6週間×2ヶ月=3ヶ月で24リットル、つまり1ヶ月あたり8リットルペースでお水を飲めます。
1日500mlペースでお水を飲んでも消費できる量なので、これなら無理なく続けられそうです。
- アクアクララ
- 定期配送ではなく「注文が入ったらお水をお届け」が可能なので、ノルマがありません。定期配送も地域によって相談できます。
お水の交換のしやすさ
一人暮らしの女性は、お水の交換がしやすいかどうかも確認しておくと安心です。
ウォーターサーバーのボトルは、大きいものだと12リットル入りです。これは、女性1人で交換するには少し重めです。
ウォーターサーバーの上部にお水のボトルを設置するタイプの場合、12リットルボトルを胸のあたりまで持ち上げる必要があります。
ボトル交換が不安な方は、ボトルを足元で交換できるサーバーか、お水が軽量ビニールパックに入っているタイプを選ぶと安心です。
■足元交換タイプのウォーターサーバー
ウォーターサーバーの上部にボトルを設置するのではなく、サーバー下部にボトルを収納することで設置ができるモデルがあります。
女性でも片手で12リットルボトルが設置できることが評判で、コスモウォーターが導入してから増えてきました。
■軽量ビニールパックに入ったお水
お水がボトルではなく、ビニールパックに入っているものもあります。水の容量が6~8リットルくらいと少なめで、簡単にサーバーに取り付けることができます。
また、お水を飲んだ後のビニールパックがコンパクトに捨てられるので、ごみがかさばらないというメリットもあります。
おしゃれサーバーのフレシャスや、浅田真央さんのCMで話題になったkirala(キララ)では、軽量ウォーターパックを採用しています。
ボトルの種類と配送方法
お水がビニールパックに入っている場合は使い捨てですが、ボトルに入っている場合は「使い捨て」と「再利用」の2パターンがあります。
ウォーターサーバー用語で、使い捨てタイプをワンウェイ方式、再利用タイプをリターナブル方式といいます。
- ワンウェイ方式(使い捨て)
- お水は佐川急便やヤマト運輸などの宅配便で届き、使い終わったら資源ごみとして捨てます。
ワンウェイ方式の場合は、日時指定ができる業者が便利です。
不在時にお水の配達があった際は、不在票から再配達依頼をします。一般的な宅配便と同じ配送方法と思えばイメージしやすいかと思います。
- リターナブル方式(再利用)
- ウォーターサーバー会社のスタッフの方が直接お水を届けてくれて、その際に空になったボトルを回収してもらう仕組みです。
不在時は、業者から借りることができる空ボトル用のバッグを玄関に置いておいて、そこに入れてもらいます。
バッグに空ボトルを入れておいて外出すると、その間にスタッフの方がボトルを回収し、新しいボトルをバッグに入れていってくれます。
再配達の手間がいらないのがメリットですが、廊下の幅が狭い場合などは邪魔になってしまう可能性があります。
不安な場合は事前にウォーターサーバー会社や大家さんに相談しておくと安心です。
参考記事:ワンウェイ・リターナブルの違い-ウォーターサーバー初心者も3分で疑問解決
コンパクトさ
一人暮らしのワンルームなど、スペースが限られたお部屋で暮らしているとサーバーのコンパクトさも重要です。
最近はスリムサーバーや卓上型のサーバーも増えているので、お部屋の設置予定スペースを考えた上で選ぶと失敗がありません。
卓上ウォーターサーバーは、最近では主要なウォーターサーバー業者のほとんどで扱っています。
特にサーバーが省スペースなのは、キララとプレミアムウォーターです。
キララの床置サーバーは、奥行きが業界最薄の18cmなので、狭めの廊下やキッチンにも設置しやすいです。
一人暮らし向けウォーターサーバーのコスト比較
今度は、ここまで出た4つの条件を満たす「一人暮らし向けウォーターサーバー」7社のコストを比較してみます。
■一人暮らし向けのウォーターサーバー7社
- コスモウォーター
- フレシャス(省エネサーバー「デュオ」)
- プレミアムウォーター(スリムサーバー)
- キララ
- クリクラミオ
- アクアクララ(省エネサーバー「アクアアドバンス」)
- アルピナウォーター
■一人暮らし向けウォーターサーバーの費用比較
業者 | お水代(500mlあたり) | お水の送料 | サーバーレンタル料(月) | メンテナンス料(月) | 電気代(月) |
---|---|---|---|---|---|
コスモウォーター | 52円 or 79円 | 0円 | 0円 | 0円 | 465~708円 |
フレシャス(デュオ) | 81円 | 0円 | 0~500円 | 0円 | 330円 |
プレミアムウォーター(スリムサーバー) | 70円 | 0~1,000円 | 0円 | 0円 | 504~630円 |
キララ | 73円~ | 0円 | 1,200円 | 0円 | 記載なし(エコモードあり) |
クリクラミオ | 69円 | 0~500円 | 0円 | 0円 | 700円 |
アクアクララ | 50円 | 0円 | 0円 | 1,500円 | 350円 |
アルピナウォーター | 39~43円 | 0~459円/箱 | 0円 | 0円 | 800~1,000円 |
※価格はすべて税別です
総合して一番安いウォーターサーバーはどれか調べてみた結果、天然水は「クリクラミオ」、RO水は「アルピナウォーター」が最安値でした。
なぜクリクラミオ・アルピナウォーターが安いのか
お水代や電気代では他の業者が最安値ですが、クリクラミオとアルピナウォーターが一番安いと判断した理由を順にご説明します。
RO水のアルピナウォーターが安い理由
アルピナウォーターは天然水ではなくRO水を扱っているため、お水代が他社に比べて格安です。
不純物を99%以上取り除いて製造するRO水は、天然水に比べて製造コストが安いためです。
その点では、アルピナウォーターだけでなくアクアクララやクリクラも同じです。
しかし、これらのRO水ウォーターサーバーにはお水代以外のランニングコストがかかるというデメリットがあります。
たとえば、アクアクララの省エネサーバーは電気代が安いものの、「あんしんサポート料」という月額メンテナンス料1,500円+税が発生します。
電気代と合わせると、お水代以外に1,850円のランニングコストが必要です。
同じRO水を扱うアルピナウォーターは、本州エリアであればお水の送料は無料になりますが、省エネサーバーがないので電気代が最大で月1,000円ほどかかります。
電気代例が公式サイトに掲載されていませんが、エコモードを夜間に使用すれば多少抑えてもおそらく毎月800円ほどは必要になるかと思います。
しかし、アルピナウォーターはお水代が格安なので、結果的に同じRO水のアクアクララより安くなります。
■アルピナウォーターの1ヶ月のコスト例(税別)
例えば、本州エリアで1ヶ月にワンウェイボトル24リットルを利用した場合のコストは下記のとおりです。
合計:月3,058円
・お水代 8L 686円 × 3本 =2,058円
・電気代 約1,000円
クリクラミオが安い理由
RO水ではなく、ミネラルが溶け込んだ天然水を扱うウォーターサーバーの中では、クリクラミオが最安でした。
クリクラミオは他の天然水ウォーターサーバーと比べてお水代が安く、さらにお水代以外のコストがかからないことが最安値の決め手でした。
注意点は、1回のお水の注文が24リットル(8L×3本)以下だと送料が500円発生することです。
しかし前述の通り、クリクラミオは「6週間サイクルの定期購入」と「配送スキップ」を使えるというメリットがあります。
1度に注文するお水の量を減らすのではなく、配送をゆっくりにすれば、送料無料で無理なくお水を飲めます。
また、お水のボトル容量が8リットルと少なめなので、女性でも無理なくボトル交換が可能です。
■クリクラミオの1ヶ月のコスト例(税別)
例えば、1ヶ月に24リットルを利用した場合のコストは下記のとおりです。
合計:月4,030円
・お水代 8L 1,100円 × 3本 =3,300円
・電気代 約700円
その他の、一人暮らし向けウォーターサーバーの検証もまとめておきます。
価格はクリクラミオに軍配が上がりましたが、費用以外のメリットも見た上で他のサーバーにするのもありです。
- コスモウォーター
- クリクラミオとほぼ同水準の安さです。足元でボトル交換できるサーバーや、卓上サーバーの方が良い場合は、コスモウォーターでも良いかと思います。(→コスモウォーターの詳細はこちら)
- フレシャス(デュオ)
- デュオは省エネサーバーなので、電気代が圧倒的に安い。しかし、お水代が5社の中で一番高かったことと、前月に57.6リットルのお水を使っていないとサーバーレンタル料500円+税が発生してしまうことがネックです。
毎日2~3リットルの水を消費しないといけないので、この量の水を1人で消費するのは少し大変だと思います。 - プレミアムウォーター
- 送料無料の地域に住んでいれば最安値です。しかし、送料はお水の種類によって細かく分かれているので、しっかり確認する必要があります(→プレミアムウォーターの詳細はこちら)。
- Kirala(キララ)
- サーバーレンタル料1,200円+税が発生してしまうため、5社の中では最高値でした。
ただし、最薄サーバー・軽量ウォーターパックという点では、一人暮らしの自宅には向いています。また、炭酸水キットが安価で利用できるので、健康や美容のためにウォーターサーバーを導入したい人におすすめです(→キララの詳細はこちら)
クリクラミオとアルピナウォーターのメリット・デメリット
一人暮らし向けサーバーの中で最安値だったクリクラミオとアルピナウォーターですが、メリットとデメリットもあります。
下記を見た上で、自分似合いそうであれば高コスパで利用できると思います。
■クリクラミオのメリット・デメリット
メリット
- 6週間サイクルでゆっくり消費できる
- ミネラル豊かな天然水が飲める
- A4用紙ほどの床面積に置けるスリムなサーバー
デメリット
- サーバーデザインは床置き1種類しか選べない
- RO水に比べるとお水代が少し高い
■アルピナウォーターのメリット・デメリット
メリット
- 安心安全なRO水(ピュアウォーター)が飲める
- 業界最安値のお水代
- 関東エリアはワンウェイ・リターナブルを選べる
デメリット
- 電気代は少し高め
- 本州以外の地域は配送料がかかる
- リターナブルボトルは1本12リットルと少し重め

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