ウォーターサーバーと水道水、安全性の違いは? よくある疑問4つを解決します

蛇口と芝生

水道水を飲むのは不安だから、ウォーターサーバーを検討するという方も多いかと思います。しかし、日本の水道水は世界トップレベルの水質だということを知っている方は、実は少ないです。

日本は世界的に見てもまだ珍しい、水道水を飲み水としても安全に使用できる国です。

そもそもウォーターサーバーは、水道水が飲めない欧米で生まれて発展しました。より質の高い飲み水のニーズの高まりによって、欧米での普及後に日本でも広まったという背景があります。

最近では、水道水の安全性が高い日本ならではの水道水直結ウォーターサーバーという、定額プランが魅力のウォーターサーバーも広まってきました。

今回は、水道水とウォーターサーバーの安全性を中心に、メリット・デメリットを比較していきます。

水道水は体に良くない?

クエスチョンマークを持つ女性

日本の水道水は世界トップレベルの水質です。飲み水としても問題なく使用できる衛生管理がされています。

日本の水道水は、水道法によって定められた「水質基準項目と基準値(51項目)」を満たすように浄水されています。これはWHO(世界保健機構)の水質基準に基づいて、厚生労働省にとって下記のように定められています。

“評価値の算定に当たっては、WHO 等が飲料水の水質基準設定に当たって広く採用している方法を基本とし、食物、空気等他の暴露源からの寄与を考慮しつつ、生涯にわたる連続的な摂取をしても人の健康に影響が生じない水準を基として設定している。

具体的には、閾値があると考えられる物質については、基本的には

1 日に飲用する水の量を 2L
・人の平均体重を 50kg(WHO では 60kg)
・水道水由来の暴露割合として、TDI の 10%(消毒副生成物は 20%)を割り当て

とする条件の下で、対象物質の 1 日暴露量が TDI を超えないように評価値を算出した。

―厚生労働省「水道法水質基準等の設定の考え方について」(PDFファイル)

※TDI(Tolerable Daily Intake)とは、「耐容一日摂取量」=1日に摂取しても健康に影響がない摂取量、を指します。

このように、日本の水道水は1日に2L飲み続けても健康に影響がない水質を保たれています。

参考までに、今まで筆者が目にしたことがある「水道水に関する疑問」を4点調べてみましたので、ご紹介します。

疑問その1「水道管が鉛でできているから危険?」

給水管

鉛が人体に悪影響を及ぼすため、鉛製の水道管を通ってくる水道水は飲まない方が良い、という説です。現在日本では、大半を新しい給水管に取り替えています。

かつては水道管が鉛製のものが使われていましたが、現在ではほとんどの水道局で取り替えが完了しています。例えば、東京都水道局では平成18年度末に大半の鉛製給水管の取り替えを終えました。

現在は、塩化ビニールでコーティングされたものなど、腐食が起こりづらく人体に影響がない素材が主流になってきているので安心です。

疑問その2「トリハロメタンが含まれているから危険?」

水の測定をする男性

水道水には発がん性があるトリハロメタンという物質が入っている、だから飲まない方が良い、という説です。日本の水道水のトリハロメタンの基準値は、世界的に見ても非常に低いです。

トリハロメタンとは、塩素消毒をした際に天然有機物と反応して生まれる副生成物です。塩素消毒は浄水過程で必要な処理なので、確かにトリハロメタンは発生してしまいます。しかし、近年の処理技術の高度化により、大幅に減らすことができるようになっています。

厚生労働省の水質基準項目では、トリハロメタンの基準値は0.1mg/L以下と定めています。これはWHOのガイドラインに基づいた、前述の通り「飲み続けても人体に影響が出ない」という基準です。

それに対し、東京都千代田区の水質調査結果(平成29年3月)を一例に見てみると、基準値の約10分の1の「0.014mg/L」しか検出されませんでした(参考PDF資料:東京都千代田区 水質検査結果)。

各水道局HPで水質調査結果は確認できるので、気になる方はご自身の地域で見てみても良いかもしれません。「水質調査結果 水道局 東京」のように、地域名とあわせて検索するとすぐに調べられます。

疑問その3「カルキ臭がする?」

水の匂いを嗅ぐ女性

カルキ臭の原因となる塩素の濃度は、トリハロメタンと同様とても低くなってきています。

カルキ臭は、浄水に必要な塩素消毒を行う過程で発生します。塩素も0.6mg/L以下という水質基準が定められています。同じく東京都千代田区を例にあげると、平成29年3月時点で平均0.03mg/Lと、基準値の2分の1でクリアしています。

例外としては、マンションなどの集合住宅では、水道水の貯水タンクに塩素が足されている場合があります。その場合は、通常時よりカルキ臭が強く感じるかもしれません。

しっかり浄水されている証拠でもあるカルキ臭。今後も技術の進歩によって、更に抑えられていく可能性もあると思います。

疑問その4「ミネラルウォーターの方が安全?」

水を飲む女性

実は衛生面においては、ミネラルウォーターより水道水の方が厳しい基準でチェックされています。

水道水は水道法に基づいた水質基準51項目を定めていますが、ミネラルウォーターは食品衛生法によって基準が設定されています。その項目数は、殺菌・除菌をした水は39項目、殺菌・除菌をしていないナチュラルミネラルウォーターは14項目。水道水の方が細かい基準で検査を実施しています。

中には、水道水の方が基準の厳しい物質もあります。例えば鉛は、水道水の基準値は0.01mg/L以下ですが、ミネラルウォーターの基準値は0.05mg/Lです。

前提として、ミネラルウォーターは汚染物質などを含まない鉱水を原水とすることを条件に、製造・販売ができます。最低限の汚染物質を殺菌し、採水地から湧き出たミネラル分を保ったまま製造するため、塩素消毒などを行う水道水より「おいしい」と感じる人が多い味わいになるのです。

毎日2L飲み続けても健康に影響がない、という基準で浄水される水道水。天然水のおいしさを残せるよう最低限の基準で製造されるミネラルウォーター。それぞれの違いは、その位置づけの差と言えます。

POINT

  • 水道水はWHO基準の厳しい水準で浄水している
  • 衛生面ではミネラルウォーターより厳しいチェックがされる
  • 味はミネラルウォーターの方がおいしいと感じる人が多い

ウォーターサーバーの水の安全性は?

ウォーターサーバーの水を飲む少年

日本のウォーターサーバーで取り扱われる水は、大きく分けて「天然水」と「RO水」の2種類です。ウォーターサーバーの天然水は、多くが「ナチュラルミネラルウォーター」という、地下水を原水としたものを使っています。

「ナチュラルミネラルウォーター」と「ミネラルウォーター」の違い

ミネラルウォーターは、ナチュラルミネラルウォーターにミネラル調整や混合などの処理をしたものを指します。最低限の沈殿・ろ過・加熱殺菌をしたナチュラルミネラルウォーターと、そこからミネラルのアレンジをしたミネラルウォーターと思うと分かりやすいかと思います。

ミネラルが含まれているお水、という意味合いでは、ナチュラルミネラルウォーターもミネラルウォーター類に含む文脈もあります。

天然水の安全性

自然の中で水を注ぐ

ミネラルウォーター類は前述の通り、食品衛生法で定められた基準で品質を保っています。水道水と比較すると、消毒・浄水過程で生じてしまうカルキ臭などがないため、ミネラルが豊富なため「おいしい水」と感じる人が多いです。

また、東日本大震災以降は、多くのウォーターサーバー会社が放射能物質検査を自発的に行っています。毎月レポートを公開しているブランドもあり、小さなお子さまを持つママの「安心して飲める」という評判も多いです。

RO水の安全性

揺らぐ水面

RO水とは、RO(逆浸透)膜というフィルターで不純物を99.9%取り除いた水です。微細なウイルスや環境ホルモン、放射能物質まで除去できる安心なお水です。海水から真水が作り出せる高い浄化力を持ち、原水を選ばず安全な水を作れるのも特徴です。

RO膜のろ過によって、天然水に豊富に含まれるミネラルも除去し、限りなく純水に近い状態(ピュアウォーター)になります。ここに人工的にミネラルをくわえて、天然水のような味わいにするお水もあります(デザインウォーター)。

ピュアウォーターは無味無臭で、人によっては味気ないと感じる人もいます。日本人が飲み慣れている飲み水は、硬度30~40mg/L程度の場合が多いためです。これくらいの硬度になるようミネラルを加えると、飲みやすいデザインウォーターになります。日本のウォーターサーバー会社が扱うRO水は、このようなデザインウォーターが多いです。

POINT

  • ウォーターサーバーの水は「天然水」「RO水」の2種類がある
  • 天然水(ナチュラルミネラルウォーター)は食品衛生法に基づいた品質のお水
  • RO水は99.9%の不純物が除去されたお水

どれも安全なら、どれを選ぶ?

コップを持って悩む女性

水質基準が若干異なるものの、どのお水も安全性が確保された飲み水と言えます。安全性以外の面でのメリット・デメリットもまとめてみました。

水道水のメリット・デメリット

■メリット
・安い(日本の平均的な水道代は0.1~1円/1L)
・水道法に基づいたミネラルウォーター以上の衛生基準がある
・蛇口からすぐに使用できる

■デメリット
・地域によって、または集合住宅の場合はカルキ臭などが気になる場合がある

お水の安さは水道水が一番です。安全性も確保されていますが、マンションなどの集合住宅にお住まいの場合は、カルキ臭などを感じ飲みづらい場合もあります。

天然水ウォーターサーバーのメリット・デメリット

■メリット
・地下から湧き出たミネラル栄養分が豊富に入っている
・おいしいと感じる人が多い

■デメリット
・価格が高い(ウォーターサーバーの平均価格は150~160円/1L)

天然水のウォーターサーバーは、売上No.1のコスモウォーターや、おしゃれなサーバーが多いフレシャスが人気です。

お子様がいる家庭向けの割引があるプレミアムウォーターとふじざくら天然水は、対象であればとてもお得に利用できます。ふじざくら天然水は無料お試しもあるので、一度天然水を味わってみるのもおすすめです。

一人暮らしの方は、スローペースかつ安く天然水が飲めるクリクラミオも向いています。

RO水ウォーターサーバーのメリット・デメリット
【メリット】
・不純物を99.9%取り除くので安全
・天然水より少し安価(ウォーターサーバーの平均価格は90~100円/L)

【デメリット】
・天然水と比較すると、味わいが物足りない人もいる

RO水のウォーターサーバー大手は、クリクラアクアクララです。この2社のRO水は、RO膜でろ過した後にミネラルを配合されたデザインウォーターです。無料お試しもしています。

ミネラルをくわえないピュアウォーターを取り扱っているのは、アルピナウォーターです。ランニングコストも安めです。

定額の水道水直結ウォーターサーバーの台頭

喜ぶ女性

最近、お水が使い放題の定額ウォーターサーバー会社が増えてきています。定額の理由は、水道水にウォーターサーバーを直結させるからです。

ウォーターサーバー内で水道水をRO膜などでろ過し、いつでもきれいな水が飲めるようになるので、お水を購入しなくても良くなるというものです。水道水の質が高い日本だからこそ生まれたウォーターサーバーと言えます。

RO水の水道水直結ウォーターサーバーはクールクーが人気です。初回設置料と月額料金以外のコストはかからず、RO水が飲み放題になります。

RO水とミネラルを残したお水、どちらかを選べる定額ウォーターサーバーもあります。代表的なブランドはメンテナンスフリーの楽水コンパクトなサーバーが人気のジャストです。

まず試してみたいという方は、解約金がかからないSui-Me(スイミー)もおすすめです。

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