水を飲むことで喘息の予防・対策 水分補給の3つのコツ
気道が狭くなって息苦しくなったり、咳が出る喘息(気管支喘息)は、水分補給をしっかり行うことで予防・緩和できる場合があります。
さまざまな喘息対策の中でも、水を飲むという行動は手軽に取り入れられてお金もかかりません。
薬を飲むのと合わせて、水を飲む習慣を身につけるメリットについてまとめました。
目次
水を飲むと喘息に良い理由
喘息の発作が起きた時だけでなく、日常的に水を飲むことで喘息の悪化を予防することにつながります。
水を飲むことが喘息に良い主な理由は、下記3点です。
■水分補給が喘息に効く理由
1.喉を潤す
2.痰(たん)を出しやすくなる
3.免疫力アップにつながる
喘息を引き起こす原因は、気道の炎症によって気管支が狭くなることです。
そこにホコリやハウスダスト等のアレルギー物質による刺激がくることで更に気道が狭くなり、呼吸をする時にゼーゼー、ヒューヒューという音が鳴るようになります。
咳や痰が出るのも、この炎症が要因です。
咳をすると自覚している以上に喉の水分を失うので、喉を潤して痰を出しやすくすると、症状が楽になりやすいです。
また、水を飲む習慣を身につけると血流が良くなり、細菌やウイルスなどから体を守る白血球が全身に行き渡るため免疫力が向上します。
特にアレルギー反応から起こる喘息は、免疫力の低下やバランスが崩れることで免疫が過剰に反応している状態です。
免疫機能を正常に、そして安定させるためにも、血行促進は重要です。
喘息のための水の飲み方
喘息の水の飲み方は、3つのポイントがあります。
■喘息のための水の飲み方
- 1日1.5リットル前後を、こまめに飲む
- なるべくミネラルウォーターなどの水を飲む
- 常温の水~白湯(湯冷まし)を飲む
次に、各ポイントを具体的に見ていきます。
1日1.5リットル前後を、こまめに飲む
人間が1日に飲むべき水分量は、約1.5リットルです。
これは、人間が汗や尿などの排出によって失う水分から算出した量です。
私達の身体は1日2.5リットルの水分を失い、そのうち1.3リットルほどは食事などで補給しています。そして、残りの1リットル少々は水を飲むことで摂取する必要があります。
喘息の症状が出た日は、咳き込んだりして体力を消費して水分も多く失うので、少し多めに飲むと楽になる人もいます。
しかし、一度に水をガブ飲みするのではなく、コップ1杯の水を7~8回に分けて飲むようにすることが重要です。
普段あまり水を飲まない人は「1.5リットルも飲むのは大変…」と感じるかもしれませんが、下記のように小分けにして飲むと飲みやすいです。
■1日にコップ8杯の水を飲むスケジュール例
1.寝起き
2.朝食前
3.昼食前
4.ティータイム
5.夕食前
6.入浴前
7.入浴後
8.寝る前
一度に大量の水を飲むと、体内で水分を代謝しきれず水中毒になってしまうリスクがあります。
なるべくミネラルウォーターなどの「水」を飲む
水分補給はジュースやコーヒーではなく、なるべく水を飲むようにすることが望ましいです。
砂糖が多く入ったジュースは代謝する際に水分を消費し、カフェインには利尿作用があるので、飲みすぎるとかえって水分不足になります。
ジュースを飲んで余計に喉が渇いて、もっと飲んでしまうという人も多いので、健康のためにも水を飲むことをおすすめします。
水が苦手な人は、麦茶やルイボスティーなどのノンカフェインのお茶などを取り入れると良いです。
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常温の水~白湯(湯冷まし)を飲む
冷たい水を飲むと、気管が収縮して喘息の症状が悪化する場合があります。
普段飲むのはなるべく常温の水、そしてポイントで白湯を飲んで体を温めることがおすすめです。
白湯とは50℃前後の湯冷ましのことで、熱いけどゆっくり飲めるくらいの温度です。
白湯は美容・ダイエット効果もあるので、女優の桐谷美玲さんや深田恭子さんも日常的に飲んでいることで有名です。
お湯を沸かしてから冷ましたり、電子レンジで作ったりするほか、給水口からすぐにお湯が出せるウォーターサーバーで飲んでいる人も多いです。
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喘息の原因がストレスの場合もある
喘息の原因は、気道感染の次に過労・ストレスが多いです。
これは、厚生労働省の喘息死ゼロ作戦評価委員会が調査した結果からわかります。
子どもの喘息はアレルギーが原因のことが多いですが、成人の場合は長時間労働や激務、家庭環境などによるストレスなどで体力・免疫が落ちて喘息になる場合もあります。
また、ストレスが過度にかかると自律神経のバランスが乱れることにもつながります。
自律神経は交感神経と副交感神経が相互に作用し、呼吸などの生きる活動を助けているので、これが喘息の悪化の原因になる可能性もあります。
最も望ましいのはストレス源を遠ざけることですが、ストレス耐性を上げたり、ストレス解消を心がけることも大切です。
自然治癒+医療機関の治療で治す
喘息は、免疫力を上げたりストレスを軽減することで自然治癒をすることもできます。
しかし、あまりにも症状がつらい時は、我慢せずに病院で相談することをおすすめします。
現在はさまざまな喘息の薬や治療があり、自分に合った治療を医療機関で受けることでぐっと楽になります。
生活習慣の見直しによる自己治癒だけで治そうとせず、まずは内科(子どもの場合は小児科)で相談してみることをおすすめします。
喘息の原因によっては、呼吸器科やアレルギー科での治療になる可能性もあります。
次は、風邪を治す飲み物についての記事です。
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